10歳で盲腸手術を経験。ある事件がきっかけで重症になってしまった私の体験談【前編】

小学校で起こったある事件とは・・・

 
これは、私が小学生4年生（10歳）の頃の話です。
 

長い夏休みがついに終わり、学校が始まった9月初旬。
 
私の小学校では、この時期に運動会があります。
 
学校が始まると同時に、
毎日運動会の練習も始まりました。
 
運動が好きだった私は、
リレーの選手や短距離走などを担当し、
運動会を楽しみに練習をしていました。
 
 
 
そんなある日、
朝のホームルームで先生からある報告を受けました。
 
それは、
「校内で食中毒が発生した」とのことです。
 
私のクラスにはいなかったのですが、
他のクラスには食中毒が原因で学校を欠席している友達が何人もいました。
 
今回の食中毒の症状としては、
「頬が赤くなる」といった、
りんご病のような症状であるとの説明を受けました。
 
重度の食中毒の症状である、
「腹痛・下痢・発熱・嘔吐」と言った症状はありません！
 
と、さらに付け加えて言われました。
 
 
そう。「腹痛」という症状は“ない”のです。
 
 
私は、このピンポイントの時期でお腹が痛かったのです。。。
 
これがまさに最悪のタイミング。
 
今もし先生に「お腹が痛いです。」と言ったら、
 
 
「いや、この食中毒はお腹は痛くならないんだよ～（笑）」
 
 
と、言われてしまいそうで、
小心者の私は怖くて言い出せなかったのです。
 
さらに、運動会の練習をやりたくなくて仮病？を使っている子もいたので、
その子たちと同じと思われたら嫌だな。。。という気持ちもあり、
結局腹痛を我慢して生活してしまったのです。
 
 
そして、腹痛に耐え4日が経過。。
 
急に“我慢しきれないほどの腹痛”が襲ってきました。
 
激痛で、冷や汗が止まりませんでした。
 
さらには、40度近い高熱も・・・。
リビングの部屋で泣きながらうずくまり、
動けなくなってしまい、ついに救急車で運ばれることに・・・。
 
 

緊急手術

 
すぐさま大学病院に搬送されました。
 
お医者さんには、
「盲腸（虫垂炎）から腹膜炎をっ引き起こしてしまっている」
と、告げられました。
 
盲腸の痛みを我慢しすぎて、
腹膜炎を起こして腹水が溜まってしまったのだそうです。
 

これは、かなり大変な状態まで放置してしまったという事です。
 
「なんでこんなになるまで我慢しちゃたの・・？」
 
と聞かれるも、10歳で語彙力があまりなかったことと、
お腹の痛みが辛すぎたせいで上手く説明できず
ただの我慢強い子だと思われました。
 
歩くことすらできず車いすで移動するも、
それも辛い状況・・。
 
さらには、下痢もひどく本当に最悪の状態でした。
 
普通だったら手術をする前に、
色々な生理検査をするのですが、
あまりにも重症であったたため
すぐさま緊急手術をすることになりました。
 
 

手術後も辛い日々・・・

 
全身麻酔で手術をしたため、
もちろん手術のことは覚えていません。
 
 
目が覚めて、
自分の体を見てみると・・・
 
何本もの「管」が身体に繋がっていたのです。
 
10歳の私は、それが怖くて仕方ありませんでした。
 
先生が来て、私に説明してくれました。
 
「お腹には4本の管が刺さっていて、それは全部体内の膿を取るものだよ。」
 
（普通はこんなに管をさされることはないそうです。）
 

寝っ転がっているぶんには良いのですが、
動くと我慢できないほどの激痛がしました。
 
トイレに行くことすら困難で、
毎回ナースコールを押すか、
両親に連れて行ってもらうかをしなければならない状態でした。
 
手伝ってもらっていても、痛みが辛すぎて、
毎回トイレに行くのだけでも10分はかかり、
泣きながらトイレをしていたのを覚えています。
 
 
 
 
後編は、
まだまだ終わらなかった盲腸手術後の辛い処置について・・・